竹永海商の国東わかめ

国東わかめの歴史

国東わかめは、瀬戸内海最西部に位置する国東港沖の約1kmにつながる、男瀬(水深4m~8m・最速潮流9km/時) に天然わかめとして成長し、長さは1.7m以上になります。
大昔、神武天皇東征正の為、日向をたち速吸の瀬戸(九州佐賀関と四国三崎の間)を難儀して越え、遠くに見えた土地を指し「あれなるは国のさきか」と発した事により「くにさき」の地名の紀元となったと言われています。
その大昔より天然に成長しつづけました。
日本市場の「わかめ」30万トンの殆んど99.8%は養殖ですが、僅か0.2%の天然産の「わかめ」は貴重品とも言われています。

ほぼ全てが養殖わかめのこの時代に、国東の磯に育つ天然国東わかめは3・4月の一番美味しい時に潜水して採取します。
潮の流れが速く僅かの時間が作業する事はできません。
採ってから直ぐに湯通し塩蔵の後、日本で初めての「冷風乾燥』法により製造しました。
熱風乾燥と違い自然の風味を保ち熱による劣化がありません。

当時皇太子殿下並びに美智子妃殿下が、昭和56年9月28日大分県で催された第一回全国豊漁祭に おいでになり、国東町で昼食をおとりになりました。
その時「国東わかめ」の料理をお召し上がりになり 「国東わかめは柔らかくて大そう美味しいですね。味も本当に良いですね。」とお褒めの言葉を頂きました。

摂取場所と方法

国東わかめができるまでダイジェスト

天然国東わかめは、国東沖約1kmにつながる、男瀬(水深3~10m)に自生し、毎年12月頃から新芽を出して翌4月頃には長さ約2メートル以上になります。

干潮時には海岸から瀬に向けてきらきらと光る天然わかめの風景と海中ではわかめの草原が広がります。

さらに採取できず海岸で打ち上げられ腐っていくわかめも地元のあたり前の光景でしたが、先代が考案した潜水漁法(スキューバ潜水)で採取することで大量水揚げが実現しお客様に天然わかめの販売が出来るようになりました。

天然わかめは毎年2月1日の解禁から5月下旬頃まで採取可能で海水温度約10℃の海中を潜水服に通常の2倍ほどの重り(鉛)を身に着け海底を歩きながら、股の間に網を持ち鎌で”国東わかめ”を刈り入れていきます。

命綱で合図を交わしながら網一杯になると新しい網へと交換しクレーンで船上に送り込みます。

この作業を何度も繰り返し船にいっぱいになるまで作業は行わ れます。

天然塩蔵わかめ

弊社では独自の加工法を用い、塩分を最小限度にて販売しています。
海水にて湯煎・冷却をして塩蔵保存(冷凍)しており、加塩自体は20%以下にて加工しております。

冷風乾燥わかめ

塩蔵わかめを脱塩後、 『冷風乾燥法」により製造しました。
熱風乾燥法と違い、自然の風味そのまま保ち熱による破損・栄養劣化が ありません。
磯の香りと、風味にとことんこだわり着色料・添加剤等薬品を一切使用せず自然そのままのわかめとなりました。

天然国東ひじき

国東半島に続く海岸線には小さな入江と岬がたくさんあります。
この半島の岩礁地帯に自生する天然ひじきを自社加工にて製造し、冷風乾燥で仕上げました。

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